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酒田市内の高校から物理・化学・数学を武器に、東北大へ行こう ④「物理・化学の勉強法」

~東北大学(理系)に現役合格するための具体的戦略~

※当ブログは「うちの息子(娘)結構賢いほうだと思うんだけど、東北大入るためにはどんな勉強したらいいんだろう。・・東北大入試ってどれくらいのレベルなんだろう・・・」

とお悩みの保護者の方、あるいは東北大(理系)に入りたいとガチで考えている酒田市近郊にお住まいの現役高校生の皆さんのために、バブル期の「受験戦争」を戦い抜いてきた現役の受験屋が書いています。参考になれば幸いです。



【第4章:物理・化学の勉強法】

①『いつまで何をやればいいの?』


 学校から渡されている「セミナー」「ニューステップアップ」「リード」等のいわゆる傍用問題集ってありますよね。なんといってもこれらをしっかりやりこむことが最優先です。 


 まずは基本例題、基本問題だけをがっつりと。やはり数学同様基本のやりこみが超重要。これらはほんとに良くできた問題集だなあと思います。問題の選定が秀逸。特に「セミナー」とかは神。計算がさほどめんどくさくならないようにという配慮があって、数値もよく考えられています。2年の終わりまで完成できれば完璧。3年のはじめくらいまでに完成できても間に合うかも。


 これ一冊やりこんだら定番の「重要問題集」。これもほとんどの学校で上記問題集とセットで渡されてるんじゃないでしょうか。以上2冊完璧ならあとは新課程(2015年度)以降の東北大の過去問やるくらいで普通に合格点に達します理論上は。


 物理ならまずは「力学」から。続いて「電気」。これらの2単元はどの大学でも必ず出題されますから、真っ先に仕上げておきたいところ。東北大では大問1が「力学」、大問2が「電気」というのが定番です。


 答案記述の注意点としては、式を立てる際に必ず「~より」と書くこと。例えば「力学的エネルギー保存則より」とか「円運動の運動方程式より」とか「孤立部分の電荷保存より」とか。これら2つが仕上がったら「波」「熱力学」はどちらからでもお好みで。


 化学ならまずは「理論化学」から。計算系の単元ですね。化学の計算というのは「20個で100g、じゃあ8個では何g?」みたいな感じです。これがピンとこないなら高校化学は無理ですが、逆にこれ正解できる人なら練習次第で必ず合格点に達します。


 続いて「有機化学」。これは単純暗記の単元ではなく、なんといいますか「状況証拠から犯人を特定する」的な側面があって、なかなかおもしろくて結構癒し系の単元といえます。

教科書の順番は「理論化学」「無機化学」「有機化学」ですが、「無機化学」はほぼ暗記であり、他2単元との関連性もさほどなく、独立してるといっても過言ではないため、後回しがおすすめです。理論化学と有機化学は一度仕上がれば、多少ほっといても急に忘れるとかありません。


 ただし、一つだけ大きな問題があります。「物理」「化学」という教科は「理解できる」のであればさくさく勉強が進み、やればやったぶんだけ必ず得点となって返ってくる極めておいしい教科ですが、わからないときにどうするか。筆者は解答解説読めばわかるという受験生をほとんど見たことがありません。たとえ学年1,2位を争う最上位層だとしても。ほんのちょっとしたことがわからないと数学同様、思考停止に陥りがちな教科といえます。わからないときは、決して溜め込まず、わかりやすく解説してくれる人に即質問しましょう。



②『センター物理・化学について』


 傍用問題集がほぼ完成できたら、新課程(2015年度)以降のセンター過去問と各予備校で出してるセンター系問題集を3冊ほどしっかりこなせば満点も見えてきます。


 ひとつだけ気をつけて欲しいのは化学の「無機」分野の勉強法について。まずは教科書じっくり全部読んで、反応式、あるいは淡黄色とか青白色とかめっちゃ細かい色まで完璧に暗記してから・・・とかはおすすめしません。萎えるから。


 もちろん理論と有機をがっつり仕上げてからの話ですが、おすすめは、まずいきなりマーク系問題やります。最初は全く正解できないかもしれませんが、気にしない。とにかく解く。覚えてないなら即答え見る。問題で問われたところだけを答えから学んでいくスタイルで。特に色とか、もし問題で問われたらその色だけ覚えるようにする。


 というふうにまずはマーク系問題の無機のところだけを連続的にやっつけましょう。「無機」を本気で勉強するなら、今日も明日もあさっても、毎日かかさず無機、無機、無機!!ムキになって無機をやる。出題されたところだけでいいんで繰り返しましょう。そうすれば、結構問われるところってこのへんなんだなというのが見えてきます。そこからもう一度傍用問題集に戻ってみると、かなり景色が違って見えるはずです。社会とかもそうなんですが、暗記系をガチで勉強するなら、必ず毎日連続的に問題を解き続け、復習し続けることが重要です。意地でも。


 最後まで読んでいただいてありがとうございました。次回第5章では、「英語の勉強法」について書いていきます。



第3章「数学の勉強法」はこちら。    

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